推薦入試か、一般入試か、一体どの受験形式で臨むのが一番良いのか多くの受験生が悩むところかもしれない。

実際にワセモンにもこのことで多くの質問を受けてきたこともあり、独立したトピックを設けることにした。

AO(自己推薦)か、一般か。

どちらがいいかというのは、一概に言い切ることはできないが、AO(自己推薦)入試一番の魅力は、受験が早く終わるということだろう。
10月に一次試験(筆記)があり、11月後半から12月初旬に二次試験(面接)がある。合格したら、一般受験生よりも二か月も早く受験を終えることができる。センター試験を過ぎた頃のあの、ピリピリとした極限の緊張状態を過ごさないでいいというのは、何とも魅力的な話だ。

ちなみにこの記事の筆者は一般入試で、第一志望だった教育学部に現役で合格した。
特に予備校なども通わず、センターや滑り止めの他大学も受験しなかった。
一般入試の魅力というのは、勉強ができて、試験に合格しさえすれば誰でも入学できるというところだろう。何だかフェアな響きがする。地方の進学校に通って、評定平均が3程度だった私には推薦など考ええようもなかった話だったので、無心に勉強するしかなかっただけのことではあるが…。

誤解があるかも知れないが、推薦入試だと受験勉強しなくていいのかというと、全くそうではない。では、推薦入試を受ける場合、どう準備したらいいのか。

早稲田大学のHPを見てみると、推薦入試の過去問は著作権の関係で一部公開しているものもあるが、ほとんど公開されておらず、一般高校生からしたらベールに隠されているような謎だらけのシステムだろう。

※印を見てみると、公開はしていないので直接○○学部の事務所にお越しください、と書いてある。二年分くらいは渡してくれるらしい。しかしそうなると、東京近郊の高校生には可能だとしても、北海道や九州出身者はどうなるのか。飛行機でないと来れないではないか。

そんな状況でもあるので、ここで詳細な情報を掲載することもできないが、進路指導にあたった受験生たちからの情報をもとに、何を準備したらいいのかを漠然とではあるが提示しよう。

まず、学部学科ごとに入試問題の特徴がある、ということを抑えないといけない。

たとえば、政治経済学部の国際政経学科や、国際教養学部ではTOEFLのスコアを提出しなければならない。また、国際教養学部では面接の全てが英語で行われる。20分~25分面接官2:1の個人面接だ。質問の内容も、準備している志望理由書についての質問や、これから何をしたいのかということだけでなく、原発を全てなくすことができるのか?や、東日本大震災が日本に与えた影響は何だと思うか?など、日常会話だけで済ませる面接では無い。こうなると、留学経験がある帰国生ならともかく、一般高校生なら一般入試の英語の方がもしかしたら楽かもしれない。

他にも、理工学部の創造理工学部の建築学科では、試験時間150分のドローイング(デッサン)の実技試験があり、教育学部国語国文学科では古典の問題も出題される。
また、教育学部の理学科の小論文では、A4サイズ一枚程度の英文読解の問題も出題された。
数学科では小論文の代わりに数学の問題を解くことになっている。

推薦の応募条件として科目の履修内容や、評定に基準値があるだけでなく、早稲田に入るにふさわしい教養や、英語力が求められる。それらに加えて、自分をアピールするだけの「高校生活」を持っていなければならないし、またそれを伝わるように文章と自分の口を使って「表現」しなければならない。

学校の先生の力も借りながら、面接や小論文の添削指導を受けて、何度も練習をする必要がある。

「アピールできる高校生活」というと、インターハイ出場とか、海外生活中に~をやったとか、必ずしもそういう「傑出」した経験でなければならないわけではなく、「生徒会活動」や「部活動」について語る人ももちろん多い。

大事なことは、自分と、行きたい学部学科と、そこで何を勉強して、将来についてどう考えているか。それらを結び付けて語れることと、さらに、「社会」と自分の考え、やりたい学問を結び付けて語れるかが大事になる。

面接試験で、「どうして教育を受けられないということは不幸なのか?」「外交をする上で全く違う立場と考えを持っている国とどう付き合うのか?」、「マスメディアのゼミを受けたいと書いてあるが、誰が行っているか知っているか?」、「人間力とは何か?」「子どもの道徳観や倫理観を作る意味での教育なら初等教育科でもできたが、なぜ国語国文科志望なのか?」など、様々に深いテーマについて突っ込んで聞いてくる。自分が書いたこと、話したことについては、社会性という意味での「広がり」と、説得力という意味での「深い考察」が求められることがわかる。

ここまで書けば、AO(自己推薦)入試について何となくわかっただろう。
大学のHPを見ると、AO入試と自己推薦入試は別に書かれていて、何が違うのか筆者にもよくわからなかったが、受験生の話を聞く限りでは、やはりAO(自己推薦)入試と、一般入試という大きく2つの括りにするとらえ方が妥当だと思われる。

ワセモンのスタッフは、ボランティアであるがゆえに同時に素人でもある。
しかし素人ゆえ無報酬ながら動くだけの心がある。
多くの進学塾は、塾の実績を作るために厳しい状況でも難関校への受験を勧める。もし合格すれば、「塾の実績」になるからだ。
「全国の受験生を応援しよう」「お金がなくて予備校にも行けない、参考書も買えない、それなら、俺が英語の添削をしてやる」「目標達成を支援して、縁があれば共に都の西北でキャンパスライフを楽しみたい」いろんな思いが集まってワセモンができた。
素人ゆえ、どこまで力になれるかはわからないが、このAO入試についても、このページを見てまだまだわからないこと、聞きたいことがあればワセモンに質問のメッセージを送ってもらえれば、もちろんこちらもわからないことはあるけれど誠意で回答しようと思う。

最後に1つ、釘を刺しておきたいのだが、メリットにはデメリットもつきものだということ。もし、推薦入試で落ちてしまった場合、一般受験に気持ちを切り替えるのが、12月になってしまうということだ。4月から推薦の準備をしてきたとしよう。もちろん落ちた時のために一般の勉強もしているが、落ちた時の精神的なショックと、時間的なロス、残り時間が少ないことへの焦り、それが推薦のデメリットだ。

しかし、一般では受かることができないが、推薦なら受かる可能性がより高くなる人もいると思う。自分の特性をよく分析して、自分の実状をよく知っている信頼ある学校の先生などにも相談して、慎重に判断することをすすめる。健闘を祈る!」


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